僕の帰り道

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最も古い記憶

俺が覚えている最も古い記憶は、

親父が出勤するのを網戸に背を持たれながら見ていたら網戸が外れてそのまま網戸もろとも庭に落ちてしまったことだ。

 

俺は基本的には親父のことは好きではない。

今は一緒に暮らしていないから会いたいとも思うし会っても不快には思わないが、1ヶ月も一緒に暮らしていたらまた元の険悪な関係に戻ることは確実だ。

 

これは何年前のことかわからないが、一時期俺は親父にネグレクトされていた。

何がきっかけかは覚えていない。

母さんの実家に行った時に何かあった気がするがよくわからない。

なぜ無視されていたのか理由もわからない。

親父が帰ってくるタイミングで玄関に立っていたが俺には何も言わなかった。

親父が死ぬ前に聞いて見たいが当人はきっと覚えてはいないだろう。

また普通に話すようになったのは茨城町の涸沼へ行った時、親父の方から話しかけてきた。

その時にネグレクトから解放された。

しかし親とは勝手なものである。

自分の都合で子供は振り回される。

ネグレクトから解放された時、確かに俺は嬉しかったがそれだけ親に依存してたということだ。

幼い子供が親に依存しているのは至極当たり前のことだが。

幼い子供にとっては親が全てだ。

親の裁量で子供の生活は決まってしまう。

それは子供にはどうしようもできない。

無力だからだ。

 

俺は酒に酔って親父の頭をワイン瓶でぶん殴ったことがある。

たいした傷ではなかったが頭から出血していた。

俺はそのことに関して特に反省も後悔もしていない。

殴った直後の記憶しかないからかもしれないが、そもそもあっちから殴ってきたのだ。

親父のことが嫌いなのは自分勝手で子供だからなのかもしれない。